古文語彙10
第10回 おどろおどろし・つきづきし・ねたし・いまめかし・にぎははし・うれはし・わずらはし・いたまし・もどかし・すきずきし・いまいまし・ゆゆし・あなづらはし・うとまし・けうとし・なやまし・あらたし
おどろおどろし→雷雨が、騒々しく、恐ろしいほど、おどろおどろしく降り出す。
おどろく→大きな物音に驚いて目覚める、おどろく。
つきづきし→花火は夏の夜空にしっくり調和して、つきづきし。
つく→物の怪が身体に、くっつき一体化する、つく。
ねたむ→自分より上の立場にあることが不満でうらやましく、相手の名声に心が痛む、心根が痛む、ねたむ。
ねたし→彼のギター演奏は見事で、にくらしい、ねたしと思うほどすぐれている。
いまめく→今めく(現代風の様子である)春めく(春の季節らしい雰囲気になる)
いまめかし→空気を切り裂くような新しいスタイルを持ったこの自動車は、現代風で、いまめかし。
にぎはふ→繁盛し富み栄える、にぎはふ商店街。
にぎははし→泥棒は金のありそうな、経済的に豊かな、にぎははしき家をねらう。
うれふ→嘆きや不満を心の中にしまっておけず嘆き訴える、うれふ。
うれはし→希望の大学には合格できず、遺憾だ、嘆かわしい、うれはし。
わづらふ→やっかいごとが重なり、気分が悪く死にそうになる、わづらふ。苦しみ病気になる。
わづらはし→時が来れば月の世界に戻らねばならない、めんどうな、わづらはしき身の上。
いたむ→痛いと感じる、いたむ
いたまし→病気で苦しんでいる母を見ているのはつらくて心が痛み、いたまし。
もどく→裏切り者を非難する、もどく。反対して従わない。
もどかし→目の前の老人に席を譲らずおしゃべりに夢中な学生は、非難して叱りつけたい、もどかしと思う。
すく→女好きで風流なことも好む、すきもの。
すきずきし→風流心、すきずきしき心があるように振る舞っているが、あの人は風雅の道がわからない、ひがひがしき人だ。
いむ→不吉なことを嫌がり避ける、いむ。
いまいまし→夫婦の部屋に地獄の絵は、不吉でいやな感じがする、いまいましく感じるので執事に片付けさせる。
ゆゆし→龍を祭るこの神社のご神体は触れてはならない、触れれば必ず祟られるので畏れ多い、ゆゆし。
あなづる→脱落したものが、劣っていることに対し軽蔑し、あなづる。
あなづらはし→遠慮なくあしらえる、あなづらはしき友人なら、後できてくれといえるが恩師にはそうはいかない。
うとむ→いやがってそっけなくする、うとむ。
うとまし→ゴキブリの壁を這っている姿は、気味が悪く、うとまし。
けうとし→好きな女性に、不安で親しめない感じがするのか、けうとくされた。
なやむ→病気になったり、不安になったりで苦しむ、なやむ。
なやまし→妊娠しているせいか、気分が悪く、なやましく外出できない。
なやましげなり→物の怪に襲われて猫は、だるくて苦しそうで、なやましげなり。
あらたむ→服を着替えて、新しくする、あらたむ。
あらたし→(平安時代以降・あたらし)あらたき年の初め。