古文語彙33
第33回 しのぶ・むすぶ・しる・いぬ・いもねず・さる・すまふ
しのぶ→偲・四段・花を取って、賞美する、しのぶ。
しのぶ→偲・上二段・亡くなった人を、思い起こす夜、しのぶる夜。
しのぶ→忍・上二段・親に対し、秘密にする理由、しのぶるわけがある。
しのぶ→忍・四段・寒さを我慢する、しのぶ。
しのびね→人知れず声をひそめて泣いてばかりいる、しのびねをのみ泣く。
ホトトギスが5月にまだなっていないので、おおっぴらではなくこっそりと4月に鳴いている声。本格的な季節以前に初めて聞く声。
むすぶ→結・五段・水の泡ができる、泡むすぶ。
リンゴの実がみのる、実むすぶ。
小さな家を作る、庵むすぶ。
また会おうと約束する、むすぶ。
むすぶ→掬・四段・両手ですくって、むすびて、水を飲む。
しる→知・領・四段・山里深いので春が来たことがわからない、山ふかみ春ともしらず。
王が治めなさる国、しりたまふ国。
しる→痴・下二段・光を浴びて気持ちがぼんやりとなって、ここちしれにしれて。
いぬ→往・ナ変・牛が売られて九州に行ってしまう、鎮西へいぬ。
いぬ→寝・下二段(ねる)
寝ること→い・寝
寝る→ぬ・寝・下二段
(ネルコトをネル→いをぬ)
早く寝る→はやくいぬ。はやくぬ。はやくいをぬ。
いもねず→眠りもしないで恋い慕っている、いもねず恋ふ。。
さる→去・四段・住居を離れる、家居をさる。
春になると、はるされば花が咲く。
避けられないパンチではない、えさらぬ拳にあらず。
さらぬわかれ→死の別れがないといいのになあ、さらぬわかれのなくもがな。
すまふ→拒・四段・娘が抵抗して、すまひて動かない。
宴会を辞退した、すまひけり。
すまふ→住・四段・十年間ここに住み続ける、すまふ。