古文語彙15
第15回 ところせし・うるせし・いぶせし・たけし・つたなし・うとし・あらまほし・かごとがまし・かしがまし
ところせし→今いる場所が狭いと感じるほど、大声で怒鳴りちらすやっかいな社長のために従業員たちは気詰まりで、ところせしと感じている。
うるせし→あまりにすごい技術を見せられ、心がギュッと締め付けられるほど、一流演奏者の指づかいが、じょうずだ、うるせし。りこうなこども、うるせきこども。
うるさし→私の部下は、わずらわしくて面倒、うるさしと言って仕事をいやがる。
いぶせし→息子の下宿の部屋は息が十分できないほど狭く、むさ苦しく、汚らしいので気が晴れず、いぶせし。
たけし→力強くて勢いの盛んな、勇敢な、たけき武士。
精一杯で、じぶんがやっとできること、たけきことを被災者たちにやってあげたい。
逃げ隠ればかりしていることが、どれほどまさっていることがあろうか、なんのたけきことあらむ。
つたなし→拙・料理が下手で、つたなく、能力がないだけでなく運も悪い私は、つたなし。
うとし→よく知らず関係もほとんどない人、うときひとでなくても、別の土地に行ってしまえば、親しみが薄くなる、去る者日々に、うとしである。
したし→仲の良い、近い間柄の、したしき友。
あらまほし→志望している会社の就職試験に合格できることが、理想であり、あらまほし。
あらまし→以前からの老後の計画や予想がすべて駄目になって、これからどうするかの、予定が、あらましが立たない。
かごとがまし→不合格のもっともらしい理由として隣の騒音にかこつけている感じで、恨み言を言っている様子が、言いわけめいている、かごとがまし。
かしがまし→沼に近づくにつれて蛙の声が前よりもうるさく、かしがましく聞こえる。
かしまし→女性が三人集まると、やかましい、かしましとよく言われる。
かまびすし→海の近くの宿は波の音が大きく、やかましい、かまびすし。