古文語彙13
第13回 おとなし・ものし・ゆゑゆゑし・なめし
おとなし→あの小学生は思慮分別があり、身体も大きくて、おとなびている、おとなし。
をさをさし→まだ幼いので一人前のしっかりした大人のようには、をさをさしくは手紙を書けない。
ひとびとし→舞踏会には身分や家柄が、人並みである、ひとびとしき若者が集まった。
ものし→男のなれなれしい態度に対して魔物に迫られているようで、その女性は、不気味でいやだ、ものしと感じた。
をんなし→いただいたお礼の手紙の筆致は、しなやかで女性らしい感じで、をんなしと見える。
ゆゑゆゑし→黒塗りの木箱から、いわれがありそうに、ゆゑゆゑしく取り出した刀には何か特別の、由緒、ゆゑがありそうだ。
何の理由、ゆゑもなく、立ち寄ったこの家も風格、風情があり、ゆゑゆゑしくすばらしい。
ゆゑづく→良い家柄の出身であり、趣味、教養が身についており、身につけている洋服、時計等も上品で情緒ありげな、ゆゑづいている感じがする。
ゆゑだつ→そのハンサムな男に負けまいとして、風雅を愛する振りをして、もったいぶって、ゆゑだちて歩き回る。
なめし→作法も礼儀もわからないのに、淡々となめらかに流すように、さーっとずうずうしく振る舞う人は、無礼だ、なめし。特に言葉遣いの無礼な、なめき若者とは話したくない。
なめげなり→相手への贈答品を失礼にならないように、なめげならず、整える。