古文語彙28
第28回 おもほす・おぼす・のたまふ・のたまはす・おほす・ごらんず・みそなはす・きこしめす・しろしめす・います・いますかり・みまそかり・まします・おはす・たまふ・たまはす・めす・おほとのごもる・まうす・きこゆ・そうす・けいす・うけたまはる・たまはる・たてまつる・まゐる・まゐらす・はべり・さぶらふ・まうづ・まかる・まかづ・つかへまつる・うけたまはる
おもほす(思ふプラスす・尊敬)→この子を大事な存在とお思いになり、おもほし大切にお育てなさる。
おぼす→一人残されてお子様が、どれほど寂しいとお思いになって、おぼしておられることか。
おぼしめす(思召)→明るくて周りがはっきり見える月の光をまぶしくお思いになる、おぼしめす。
のたまふ(宣給)→母がそんなことをおっしゃるなら、のたまふならば、のたまはば今日は出かけるのをやめる。
のたまはす→皇后がお聞きになって「とてもすばらしい」とおっしゃる、のたまはす。
おほす(仰)→主君が家来に「馬からおりよ」と命じ、おっしゃる、おほす。
ごらんず(御覧プラスす・サ変)→お母様はこの被害を御覧になって、ごらんじて嘆きなさる。
みそなはす(見ることを行いなさる)→アマテラスが天岩戸を細めに開けて外の世界をごらんになる、みそなはす。
きこしめす→昔の思い出話を村長もお聞きになって、きこしめして奥の部屋から出てこられる。
しろしめす→国中のことを知っていらっしゃる、しろしめす天皇は、国をお治めになる、しろしめすことができる。
います(坐)→ふるさとでは、父母が元気でいらっしゃる、います。
いますかり(いらっしゃる処があり)→ウサギを助けた大国主命という方がいらっしゃる、いますかり。
いまそかり→厩戸皇子という方がいらっしゃった、いまそかりけり(けり・過去)。
みまそかり(御)→紀貫之は藤原氏の栄華の時代にいらっしゃった、みまそかりけり。
まします→からだが金色で三十二のすぐれた特徴がおありになる、まします仏像。
おはす→私の子供になる貴方の運命は竹の中にいらっしゃる、おはすることでわかった。
たまふ(賜)→稲荷の神がお与えになる、たまふしるしの札。
たうぶ→天皇が貴族にお与えになる、たうぶ酒。
たぶ・たんぶ・たまふ→誰もそのサカナをさばくことのできる人がいないなら私にお与えになってください、たべ。私が料理します。
たまはす→かぐや姫は不死の薬を天皇の使いにお与えになる、たまはす。
めす(召)→帝がおとど(大臣)かんだちめ(上達部)を呼び出す、めす。
おほとのごもる→天皇は、お眠りにならないで、おほとのごもらずして夜を明かしなさった。(寝る→ぬ・いぬ・いをぬ・寝)
まうす(申)→ツバメの巣の中を探させても、「何もありません」と家来が申し上げる、まうす。
きこゆ(聞くプラスゆ・受身)→お断りの返事を見合いの相手に申し上げる、きこゆ。
きこえさす(さす・使役)→弟と相談しましてご返事は、弟からもうしあげさせます、きこえさす。
そうす(奏)→天皇・院に申し上げる、そうす。
けいす(啓)→皇后・中宮に申し上げる、けいす。
うけたまはる(承)→祖母の申し出をご承諾もうしあげる、うけたまはる。
ちょっとお聞きしたい、うけたまはらばや(ばや・希望)
たまはる(賜)→校長先生から卒業証書をいただく、たまはる。
たてまつる(奉)→下位者から上位者にさしあげる、神にお賽銭をさしあげる、たてまつる。
まゐる(参)→婚約者が彼女の両親の家に参上する、まゐる。
まゐる→高貴なところへ参上する、行く。
まゐらす(す・使役)→花に手紙をそえて病室の先生にさしあげる、まゐらす。
はべり(侍・這入)→慎み深い態度でおそばに控えている。
お殿様の側に夕方まで控えている、はべり。
さぶらふ・さふらふ(さ守・候・侍)→女官たちが集まり、姫の側にお仕え申し上げている、さぶらふ。
まうづ→年の初めに神社にはじめてお参りする、まうづ。
初めてまうでたる、初詣。→まゐる(参)→参上する
まかる(罷)→貴族の前から退出する。
十分お酒をいただきましたので、私はおいとましましょう、まからむ。
まかづ(罷出)→お屋敷の外に出て、まかでて聞くと、上の方から鳥の声が聞こえる。
つかへまつる(仕奉)→最後まで主君にお仕え申し上げよう、つかへまつらむ(む・意志)。
つかうまつる→狩りをなさるというのでお供として私がお仕え申し上げた、つかうまつれり(り・完了)
つかまつる→楽器を演奏申し上げる、かなでつかまつる。
和歌をお詠み申し上げる、ぎんじつかまつる。