古文語彙
第1回うるはし・うつくし・かなし・らうたし
うるはし→中宮寺の半跏思惟像、仏の心は完全に整っており、うるはし。
(うるおいを含んだ葉はみずみずしい美しさを持っています。つやのある葉からは生命力、その葉の生きている時間に対しての敬意すら感じます。端正で近寄りがたいほどきちんとしている相手への思い。)
垣根がきちんと、うるはしく作ってある。
礼儀正しい、うるはしき人。
本格的な、うるはしき儀式。
二人は仲が良い、うるはし。
うつくし→奇・美・七五三の宮参りの子供はかわいく、あいらしい、うつくし。
(うつつとは現実をあらわします。これは本当なのだろうか、今、現実に目にしているものに対して深く感動し胸をつかれるような思いがする。)
輪島塗はきちんとしている、うつくし。
うつくしむ→我が子を抱き上げかわいがる、うつくしむ。
かなし→悲・生まれたばかりの我が子は、かわいくてたまらない、かなし。
(こんなにたくさんのお菓子は食べかねるなどと言います。~かぬは出来ないという意味があります。我慢できないほどの思いを感じている。このいとおしさに胸がしめつけられる。ご両親はあなたを身にしみていとおしいと思っています。)
かなしうす→一人っ子でもあったので、かわいがりなさった、かなしうしたまひけり。
かなしがる→愛犬をかわいがる、かなしがる父。
かなしぶ→ますますこの娘を愛おしく思い、、かわいがる、かなしぶ。
らうたし→労痛・頑張ったのに不合格だった生徒をいたわってやりたい、らうたし。
(苦労している弱きものに対して心が痛い、助けてやりたい。)
母にしがみついて離れない幼子が、弱々しい感じでかわいく、らうたし。
らうたげなり→顔つきがたいそうかわいらしい、つらつき、いとらうたげなり。
らうたがる→遊びに来た子供たちを、目をかけてかわいがる、みいれらうたがる。